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In-house Designer's Lounge #1 〜他社から学ぶ、インハウスデザイナー勉強会〜

こんにちは。グルーヴス/デザイン戦略室のマスブチです。

今回は、2021年5月25日に開催されたIn-house Designer's Lounge #1 〜他社から学ぶ、インハウスデザイナー勉強会〜で得た学びについて書いていきます。

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このイベントは、スマートキャンプ株式会社と株式会社グルーヴスのコラボ企画です。インハウスデザイナー同士で悩みを相談し合う、公開勉強会として開催されました。

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互いに質問し合い学び合う90分間(こんな流れでした〜)
1. スマートキャンプさんからグルーヴスに2つ質問
2. グルーヴスからスマートキャンプさんに2つ質問
3. アフタートーク

1のスマートキャンプさんからの質問に対する「グルーヴスの回答」については、Q1、Q2についてはスマートキャンプのモリシゲさんがnoteに書いてくれています。こういうところもコラボ企画の良いところですよね!

今回は、グルーヴスからの質問に対する「スマートキャンプさんの回答」から学んだこと書いていきます。


Q3.インハウスデザイナーのキャリアプランはどうしていますか?

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この質問をした背景
グルーヴスには6人のデザイナーが在籍しています。プロダクトデザイナーが3名、BXデザイナーが2名、デザインマネージャーが1名という構成です。たとえば、同じプロダクトデザイナーでも、伸ばしたいスキルや目標が個々で違うので、デザイナーの数だけキャリアプランがあります。デザインマネージャーとして、どうキャリア支援していったらいいの!!?という悩みから質問しました。

この質問に対してスマートキャンプ モリシゲさんからいただいた回答がこれです!

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キャリアプランは不確実性が高い。計画的に進められない。しかし、今までのキャリアからベクトルをを導き出すことはできる by モリシゲさん

ベクトルって分かりやすい表現!プランは用意されたものであり、ベクトルにすることで本人の意思の尊重をできるという説明に、共感しかありません。デザイナーが活き活き伸びそうだなと感じました。

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興味関心に囚われすぎて、軌道修正できない脱線を防ぐというモリシゲさんの言葉に、これ20代の頃のわたしでは?と人生を振り返りました(笑)デザイナーが好奇心旺盛でたくさんのことに興味を持つこと自体は良いと思います。しかし、たくさんのことに手を出しすぎてどのスキルも中途半端では、理想に近づくことは難しいですよね。今までのキャリアを踏まえて、小目標を提示しながら助言していくスタイルは不確実性の高い今の時代にも合っているのではと聞いていて思いましたー。

次の一手は現状の能力を正しく評価することで見えてくる byモリシゲさん

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将棋に例えていて、将棋ウォーズユーザーのわたしとしては分かりやすかったです!

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次の一手が見えてくるためには、現状の能力を正しく判断すること。給与やグレードを評価する基準にベクトルを考えるための基準を組み入れるとのこと。これなら一貫性が合って安心して成長できるので、デザイナーとしてとても嬉しいですね。

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たしかに、デザイナーの評価はアウトプットばかりで評価されがち。これでは、プロダクトの情報設計の改善や、中間成果物など表層以外の成果は評価されにくいですよね。

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「メンバーの相談に乗る」という行為を一つとっても、受動的、能動的、汎用的と違いがあり評価は変わるとのこと。

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非技術的な行動と、技術的な行動を分けて評価しているとのこと。こういう細かいところも設定して評価してくれると、積極的に行動に移せるデザイナーが増えそうだなと感じました。

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技術的な行動については、8つのスキルで評価されているそうです。

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キャリアベクトルを進めていくために現状を正しく評価する。この仕組みがあることで、デザイナーは安心してキャリアについて相談できますね。また、この制度をデザイナーと相談し透明性を持って進められたところも大変共感しました。

Q4. 顧客にどう向き合っていますか?(質問返し)

そう。私たちも逆に聞きたい。

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この質問をした背景
私たちグルーヴスも、顧客に向き合い、価値提供を第一と考えているなかで、スマートキャンプさんの取り組みを知りたく、質問返しさせていただきました。

この質問に対してスマートキャンプ 柿澤さんから回答いただきました。

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BOXIL SaaSはユーザーとベンダーをつなぐマッチングプラットフォームで、ビジネスモデルでいうとリボンモデルになります。

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開発体制は、カンパニー制度を用いてデザイナーは2名体制とのこと。

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2020年の8月当初は外部のUXリサーチャーを招聘し、ユーザー調査を始められています。

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ユーザーの実態把握や課題発見を行うべく、ユーザーの初動からサービスを決定するまでの流れ、さらにはサービス外のユーザの動きまでをも俯瞰し、利用実態を観察して理解する。そして、ユーザーの心理面を深堀りするインタビューを行うなど、2つの側面でユーザーについて理解を深めていったそうです。

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「発散会」実施された理由は、リモートワークで会話量が減ったことや、緊急度は低いが重要なことを話し合う機会が不足したことがきっかけだったそうです。「発散会」というネーミングが良いですよね!私たちグルーヴスも、収束的なミーティングになりがちだったり、発散しにくいと感じることがありますので、マネさせていただきたいと思いました!

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「発散会」の中でグロースサイクルを作られたそうです。発散で終わることなく、取り組みにつながっているところが素晴らしいと感じました。

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また、これからの取り組みとして、ユーザー視点とビジネス視点が循環する取り組みを始められているとのこと。その理由のひとつは、「ユーザーファースト過ぎるユーザーファーストは続かない」とのことでした。ユーザー調査は、短期で成果を挙がるものではなく、中長期的に効果でてくるものですが、経営層からするとコストパフォーマンスが分かりにくく、効果がでているの?どこまで人件費をかけたら良い?という声があったそうです。

そこで、グロースサイクルで収益のボトルネックになっているところを発見し、因果関係が考えられるユーザー側にインタビュー、ユーザーテスト、効果測定、定点観測するとのことです。これにより、グロースサイクルとして循環できているかを確認したいそうです。これは、ビジネス視点とユーザー視点を循環させる素晴らしい取り組みになりそうですね!今後もまた機会があればお話をお伺いしたいと思いました!

まとめ

インハウスデザイナーが伸び伸びと成長するために、キャリアプランではなく、キャリアベクトルという発想で捉える。そのためには、デザイナー独自の評価制度を用いて、現状の能力を正しく評価することで、次の一手を示唆・提案できるようになる。

デザイナーが顧客に向き合い続けるためには、ユーザー調査や仮設検証だけでなく、組織としてビジネス視点とユーザー視点が循環する仕組み化が必要。また、仕組み作りはデザイナーだけでなく組織を巻き込むための場が重要である。

今回のインハウスデザイナー勉強会で得た学びは以上になります!非常に勉強になりました。

また、次回開催に向けて企画中ですのでお楽しみに!

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