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ユーザーのニーズや課題は、プロダクトの外で起きていることが深く影響する【人材紹介業編】

こんにちは、株式会社Groovesでプロダクトオーナーを担当している、ますぶちです。まだまだ新米POの私ですが、今回は、ユーザーニーズや課題をどのように捉え、プロダクト開発に反映しているかについてお話ししたいと思います。

この記事のサマリー(ChatGPTで要約)
GroovesのPOが、ユーザーニーズや課題をどのように捉え、プロダクト開発に反映しているかを説明。GroovesのMISSIONは「はたらく人と会社」がより良い形で出会う「きっかけ」を提供することであり、この記事では特に人材紹介業界にフォーカス。
ユーザーニーズと課題を以下の4つの観点から整理しています。
業界特有の課題:候補者や求人の収集にコストがかかり、マッチングも困難であること。
組織のフェーズに応じた課題:創業期や事業拡大期で異なるリソースの問題が発生すること。
業務フローの課題:複数のツールを使いこなし、情報を一元管理する際の負担。
プロダクト利用における課題:マッチングの複雑さと、企業文化や採用情報の不足が労力を要すること。
Groovesでは、求人データベース機能の充実と、業務負担を軽減するための自動化を目指しています。

より良い未来への「きっかけ」を与えるサービスをつくる

「はたらく人と会社」がより良い形で出会うきっかけとなるサービスを生み出すことが、私たちグルーヴスのMISSIONです。

  • グルーヴスのMission:より良い未来への「きっかけ」を提供する。

当社のクラウドエージェントは、人材紹介の可能性を最大化することで「はたらく人と会社」がより良い形で出会うきっかけを生み出すためのサービスです。具体的には「全国の人材紹介ネットワーク化」と「求人のデータベース化」によって、多様な求人企業様に人材紹介が可能になります。
今回は、私たちのユーザーのなかでも、求人企業様と人材紹介会社様のうち、人材紹介会社様にフォーカスして書いてみたいと思います。

ユーザーニーズ・課題の捉え方を4つに分類

プロダクトオーナーとして、ユーザーのニーズや課題を整理し、それをプロダクト開発に活かすのは非常に重要なことです。私自身、以下の4つの観点から整理し、理解を深めています。株式会社LayerXの稲田さんの記事を参考にさせていただいています。https://note.com/hiroto_inada/n/n8ca334c00cc2 

  1. ユーザーが属する業界の特有の課題

  2. ユーザーが所属する組織の課題

  3. ユーザーの業務フローの課題(当社サービスも含めて)

  4. 当社のプロダクトを使っている際に感じる課題

1.人材紹介業界特有の課題

私たちが対象としているのは、人材紹介業界に属するユーザーです。人材紹介業には大きく3つの課題があると考えています。

  1. 候補者様をあつめるのが難しくコストがかかる

  2. 求人を開拓するのが難しくコストがかかる

  3. マッチングの難易度が高い

特に1の課題には、多大な時間とコストがかかっています。例えば、「候補者様をあつめる」にあたり、求職者データベースを活用し、スカウトメールを送ってあつめる方法がありますが、返信率は7%前後と言われており、人材紹介会社様間での競争も熾烈と言われています。そのため、一人のコンサルタントが月に20名の候補者様と面談しようと思うと、単純計算で286通のスカウトメール送信が必要になります。
1通あたり、仮に10分で送れたとしても、約47.67時間に相当します。
1日8時間の作業時間で計算すると、約6日かかることになります。
また、候補者様と求人企業様の間でマッチングが複雑化しているため、マッチングの難易度が高いことも課題です。より良いマッチングを生み出すためには、人材紹介業の経験やスキルを高めることが重要ですが、獲得するまで長い時間が必要と言われています。
2の求人を開拓のソリューションとして、クラウドエージェントでは求人データベースを提供し、求人を開拓する労力やコストの代替手段となっています。
また、それぞれの人材紹介会社様が得意とする業界や職種・ポジションも異なるため、それぞれに合わせた対応が必要になってきます。

3.ユーザーの業務フローにおける課題

候補者様データベース、SNS、リファラル、自社営業など、様々な方法を使って候補者様とつながり、求人情報を得ています。さらに、候補者様や求人情報、進捗を管理するツールも、組織の規模やフェーズに応じて使い分けています。

こういったツールを駆使して、候補者様と求人企業様をつなぐ業務を行っていますが、手段が複数あるため、それらを使いこなし成果を挙げることや、各ツールに分散した進捗情報を集め、一元管理管理する際に、転記作業が膨大になってしまったりするなど、課題が集中しています。

4.当社のプロダクトを利用するうえでの課題

マッチングのギャップを埋めるための労力
多様な候補者様と求人企業様がいるため、マッチングの難易度は、非常に複雑で大きな課題と考えています。たとえば、求人企業様側は即戦力を求めがちですが、候補者様側、特に第二新卒世代は、経験のない分野に挑戦したい方も多く、このギャップが原因でなかなかうまくマッチしないことがあります。こうした課題に対して人材紹介会社様は、候補者様に業界情報などを踏まえ期待値調整を行ったり、求人企業様へは採用の背景を把握を行い、ギャップを埋めようとしています。ユーザーはこの業務に時間を要しています。
企業文化や風土などの周辺情報を集める労力
また、企業文化や風土のマッチングも重要ですが、求人企業様側が採用広報にかけるリソースは限られており、情報が不足していたり、求人情報以外に分散していることが多いため、人材紹介会社様が探しにいくことも課題となっています。
人材紹介会社様のコンサルタントは、こうした課題を解消すべく、求人企業様や候補者様としっかり向き合い、時間をかけて調整を行っていますが、その時間が満足に取れていません。一つ前でご紹介した業務フロー上の課題に時間を奪われていると考えています。

私たちが考える課題解決へのアプローチ

求人データベースとしてのコア機能の充実
求人データベース機能の向上が重要であり、具体的には求人数や求人情報の充実、効率的な検索機能の提供、そして求人情報や業界情報を効率よく理解できるように情報を集約・編集し提供することが求められます。

繰り返し発生する業務負担の軽減
さらに、人材紹介会社様が本質的な業務に集中できるよう、業務負担を軽減することが重要です。例えば、登録作業や入力作業、求人情報の要約作業、複数ツールへの転記といった繰り返しの業務を自動化し、候補者様データや求人データ、過去のマッチングデータを活用した提案によって検索作業を効率化することが挙げられます。

これにより、人材紹介会社様のコンサルタントが候補者様とのコミュニケーションや企業の採用背景の理解により多くの時間を割けるようになることが理想と考えています。

まとめ

人材紹介会社様は、候補者様様と求人企業様を最適なマッチングに導くために、多くの課題に直面しています。

①候補者様と求人をあつめるコストと労力が多大
②マッチングの難易度と人材紹介業の経験とスキルのバランス
③会社の成長フェーズで課題が変化
④様々なツールを使いこなし、情報を一元管理する労力

私たちGroovesでは、短期的には求人データベース機能の強化、中期的にはデータを活用し、人材紹介会社様が本来の価値提供に集中できる環境を整えたいと考えています。

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