groovesのBXデザイナー(ブランドエクスペリエンスデザイナー)になってみた。
先に、駄文で失礼します。はじめまして。
2021年4月から株式会社grooves(グルーヴス)でブランドエクスペリエンスデザイナーのリーダー(っぽいポジション)としてJoinした、デザイン戦略室 BXデザインチーム 鈴木雄大です。
ここで、簡単にgroovesの事業をご紹介。
groovesは2つの事業を軸に「はたらくヒトと、未来を拓く。」をビジョンに掲げ、はたらく場の進化により、人がはたらくことをもっと楽しめる。そんな場を、インターネットを通じて必要な人に届けること。その実現に向け事業を展開。
事業 1 /フォークウェル(Forkwell)
ITエンジニアに特化した、スキルアップ・キャリア支援プラットフォーム。
https://forkwell.com/
事業 2 /クラウドエージェント(CrowdAgent)
全国の人材紹介会社と企業をつなぐ、国内最大級の採用プラットフォーム。
https://pr.crowd-agent.com/
ちなみに今年、エンジニア・人材紹介会社の総合満足度をそれぞれの事業が業界No.1を取っちゃいました。
そして、鈴木の経歴は以下。
御茶の水美術専門学校(期間:3年)
広告デザインをメインにグラフィックデザイン、動画制作について学ぶ
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制作会社でグラフィックデザイナー(期間:2年)
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フリーランス(期間:3年)
DTPっぽい仕事ばかりだったのと、フリーランスへの強い憧れもあったので、フリーランスの道へ
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フリーでのご縁があって、博報堂プロダクツへ(期間:5年)
toC、toBとブランディングや広告に関わる、いろんな業務をしながら、クライアントへのプレゼン、進行管理を中心としたディレクション業務を担当
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アートディレクター兼デザイナーとして、クラウドワークスへ(期間:2年半)
クライアントワークに疑問を感じ、製品もブランドも両方やりたいという思いから、事業会社へ。コーポレート系の企画制作業務や新規事業のビジネスモデルの可視化、VIの策定、既存事業の運用改善・調査などを担当
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デザイン組織の立ち上げをするためマネージャーとして、あしたのチームへ(期間:2年)
マネジメントスキルは普遍的だと感じていたことや、より良いデザインを実現するためには、権限を持って他部署とのコラボレーションをする力が今後必要だと感じ、組織の立ち上げから任せてもらえる環境へ。最大5名の組織で部長を経験。全方位的にデザインと呼ばれる業務を組織でカバー。過去の活動はこちら。
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CDOとして某スタートアップへ(期間:1年)
元々起業を検討していたが、コロナ禍に突入し断念。似たような状況を会社に所属した状態で実現するために、創業間もないスタートアップでCDOという役割を選択。
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groovesへ
入社の経緯
2019年の夏ごろから、祖父が脳の病気と痴呆で病院生活をおくっていました。祖母や母、親戚が祖父を支援している中、仕事や東京での生活で家族のことをサポートできていない自分に少しづつですが、違和感を感じ始めていました。
そして、2021年1月に祖父が亡くなり、その違和感はより大きくなりました。丁度そのタイミングで、完全フルリモート・デザインチームも存在しているgroovesからスカウトを受け取り、話を聞いてみるつもりで返信。
そして、その直後、母も体調を崩し、持っていた違和感は決意に変わり、退職を決意。基本は実家でフルリモートで働きつつ、必要な場面で出社という形態で今に至ります。
しかし、状況とその勢いだけで入社を決めたわけではありません。ブランドエクスペリエンスデザイナーという肩書きで働くために、その職責を全うできるかどうかを見定めて入社を決意しています。
なぜ決めることができた?そして、入社してどうだったか?
入社やその後入社してよかったなぁと思う要素は「人事の担当の方の対応がよかった」や「みんないい人」など、よくある判断軸以外に、今までの経験から下記の5つがあります。
<必要要素 1>経営陣に役割が合意形成されている
<必要要素 2>ブランディングに精通したデザイナーがいる
<必要要素 3>取り組みに対して、権限と責任を持ったデザイナーがいる
<必要要素 4>ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を大事している
<必要要素 5>バリューが評価に組み込まれている
それはなぜか?
<必要要素 1>経営陣に役割が合意形成されている
これがないと入社後の状況は悲惨とも言えるでしょう。そんなことないと思って読んでいる方、そんなことはありません。何となく会社の何かを作って欲しいからデザイナーの採用を検討されている企業は、未だにいくらでもあります。
しっかりデザイナーの役割を定め、何に効力を発揮するのかを検討されている企業は、その専門性に対する期待が明確なので、いわゆるマシーンみたいな働き方を要求されません。
groovesにはそれが確実にあるということは、マネージャーの増渕、プロダクトデザイナーの高橋との面談での話、代表の池見がデザインに対するリテラシーが高いこと、経産省の「デザイン経営宣言」発表前からデザインを大事にしていたことを知り、判断できました。
ただ、これは「楽」という意味ではなく、それだけしっかり評価をされるし、役割をやり遂げなければならない緊張感があります(これがインハウスのデザイナーのいいところでもあります)。
<必要要素 2>ブランディングに精通したデザイナーがいる
先程「しっかりデザイナーの役割を定め、何に効力を発揮するのかを検討されている」とお話ししましたが、ブランディングという領域ともなると、受け取り方は人それぞれ。それがカルチャーだったり、CI・VIだったり、マーケティングと混在したりなど、色々あります。
ただ、自分が言うには、「自分たちのことを知らない不特定多数の人に、さまざまな手段で知ってもらい、あわよくばファンになってもらう」ブランディングとはこれに尽きるかなと考えます。
ファンになる理由は世の中にいる人の数だけ理由があるので、チャンスはあるはずなのですがやることが多い分、会社にブランディングに精通している誰かがいないと、それぞれのやることが定まらず、あっちゃこっちゃしちゃいます。特にデザイナーがブランディングを担当するという、何となくの認知が世の中にあるので、ブランディングに精通したデザイナーがいるは、大事な判断軸です。
この記事の前か後かはわかりませんが、同期で若手のデザイナー、渡辺さんの記事を読むとそのことはよくわかると思います。渡辺さん自身も前職ではブランディングのお仕事をされていたので、チーム組成時に一番コストのかかる、方向性の認識やブランドにおける意匠設計のポイントなど齟齬が少なく業務を始められたことからも判断できました。
<必要要素 3>権限と責任を持ったデザインマネージャーがいる
我々デザイン戦略室には、どうやら世の中に数%しかいないらしい、デザインマネージャー増渕が存在します。デザインマネージャーとしての記事は近いうちに書いてくれると思うので、なぜ判断軸になったのかだけ。
下の図は、会社の価値を世の中の色々な人が判断する要素をまとめたものです。
このように、会社のブランドは資産です。スタートアップにおいても、資産価値として判断されるほどのものです。ということは、永続性を考慮したり、無駄がないことはまず考慮しなければならないということです。
そして、それはMVVだったり、文化だったり、その文化から生まれる社員のエンゲージメントだったりなど、会社の環境保全の意味合いもあるので、さまざまな課題にアンテナを貼って、関わらないといけないのですが、そこには工数という意味での選択と集中。予算としての選択と集中など、さまざまな「選択と集中」が求められます。とても権限と知識のないデザイナーでは、その判断はできません。
自分はリーダーなので、その「選択と集中」の一部には関わりますが、決めて動くことに合意形成をするためには、そもそも他者との信頼関係や違う職種との対話で起こる、翻訳もデザインマネージャーの仕事だったりします。
それを引き受けてもらえる人がいることは、もしかしたら最も大事な判断軸だったかもしれません。
<必要要素 4>ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を大事している
これが今のデザイン戦略室立ち上げに繋がった取り組みですが、昨年、groovesと2つの事業のビジョンの見直しが行われました。そのプロセスは、当時参画していたデザイナーに是非書いてもらいたい(自分の入社前の取り組みだし)ので、詳しく書きませんが、代表の池見や責任者としっかり検討していったり、本気で取り組んでいたことがわかる内容でした。興味のある方は、ぜひカジュアル面談などで気軽に聞いてみてください。
<必要要素 5>バリューが評価に組み込まれている
この記事を読んでいる不特定多数のみなさんにとって、一番判断しやすい基準じゃないでしょうか?これがあるから弊社っていいんだよー。と、言いたいわけでもなく、MVVは会社の価値・理想・戦略を言語化したものです。これらに紐づいて評価が行われているということは、貢献することがしっかり定義されているということなので、無駄がないはずです。参考までに。
と、長々と喋ってしまいましたが、もう少しお付き合いください。
そして、今の話とモリモリの課題
先程の内容で、「選択と集中」の話をさせてもらいました。まさに我々は今「選択と集中」をして仕事をしています。ということは、やりたいこと、求められることはたくさんあり、泣く泣く「選択と集中」をしている状況です。その中でも代表的なのが、
● 顧客(ユーザー)の認知〜導入フェーズにおける、クリエイティブのクオリティ向上
● そのクリエイティブの一貫性と管理の基準
● 一貫性の範囲とその効果・影響の定義
● 一貫性を実現するための営業・マーケティング・PRへの協力の強化
● 我が社の唯一無二の競合優位性の定義
● 社会的持続可能性の定義
などなど。。。まだ本当に一部です。立ち上がって1年も経っていないというところもありますが、より強く、より早く、弊社の価値を世の中に届けられるようにしていきたい。そんな風に考えています。
採用の話
ということで、この記事はブランドエクスペリエンスデザイナーに興味がある方向けに記事を書かせてもらいました。
もっと話を聞いてみたいなどあれば、オンラインでのカジュアル面談もOKですが、来社(青山)も対応しています。来社の場合、19:00以降を選択していただければ、弊社のコミュニケーションスペースでの飲みながらのライトな交流(無料)も可。昼なら表参道・青山っぽいお店でランチをご馳走させていただきます。
groovesに少しでも興味を持ってくださった方はぜひ下記のリンクからご確認ください!
お会いできることを楽しみにしております。